■仲正昌樹=著
■定価:本体1800円+税
■判型:四六判
『極北』誌上連載の単行本化第1弾!
筆誅!
匿名・陰口・なりすまし、正体隠してルサンチマンを隠せない――
そんなSNS言論空間の吹き溜まりを徘徊する〝末人論客〟に情け無用の真剣勝負!
著者の本気度が伝わる怒りの一冊。
【主な収録内容】
「毒者」は何を求めているのか/悪質な二流人間が生まれる理由/アニメ・アイコンの暴言は何故腹立たしいのか/やたらと「ピケティ」の名を口にしたがる人達の基礎学力/訳が分かっていないのに、「ポモはダメ!」と言いたがる残念な人達/哲学や文学研究はカンタンだと思っている連中の大言壮語/ソフトバンクグループは、「Yahoo! 知恵袋」を廃人養成所にしたいのか/孤独老人に迷惑な妄想を語らせて金儲けしようとするアマゾン・ジャパン
ほか
※2012年9月~2016年9月までの「極北」ブログの連載中、本書に未収録の原稿を無料で公開しております。
●プロバイダーは何様か?
●編集者に社会性はないのか!
●中傷誹謗も“コミュニケーション”?!
●アニメとツイッターと法学と動物化する学生
●ツイッター上の公/私
●他人を人格異常者に見せる手口
●自分の直感を疑わない“大学院生”
●何でも多数決で決まると思っている人々 「ネ申」様と「偉そうなエリート」
●読まないで“書評”したつもりになっているアマゾンの狂人
●“知的権威”を装いたいバカがよく使う“テクニック”
●ものすごく短絡的な“常識”感覚の人たち
●ネットで他人を罵倒して目立とうとする浅ましい“学者”たち
●授業の五〇%以上を「英語でやる」のは何のためか?
●「STAP細胞問題」と“学者になれない人たち
●受験脳から卒業できない人間に「哲学」は無理なのか?
●受験脳の弊害
●自分は「世界」を知っていると思い込むイタイ奴
【著者プロフィール】
仲正昌樹(なかまさ・まさき)
1963年、広島県市呉市出身。
1996年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程終了(学術博士)。
1995〜1996年、ドイツ学術交流会、給費留学生としてマンハイム大学に留学。帰国後、駒澤大学文学部非常勤講師(哲学・論理学)などを経て、2004年、金沢大学法学部(現法学類)教授。以来現在にいたる。
●著書
『ラディカリズムの果てに』、『金沢からの手紙』、『前略仲正先生ご相談があります』、『教養主義復権論』、『〈リア充〉幻想』、『2012年の正義・自由・日本』、『〈ネ申〉の民主主義』、翻訳にハンナ・アーレント著『完訳カント政治哲学講義録』(以上弊社刊)。
『貨幣空間』(情況出版)、『モデルネの葛藤』(御茶の水書房)、『ポスト・モダンの左旋回』(情況出版)、『日常・共同体・アイロニー──自己決定の本質と限界』(宮台真司と共著、双風舎、2004年)、『集中講義! 日本の現代思想』(NHKブックス、2006年)、『集中講義! アメリカ現代思想』、『今こそアーレントを読み直す』(講談社現代新書)、『マックス・ウェーバーを読む』(講談社現代新書)など多数。
他に、作品社による「仲正昌樹講義シリーズ」は『〈学問〉の取扱説明書』以来、最新刊『〈日本哲学〉入門講義——西田幾多郎と和辻哲郎』まで既に七冊を数え、いずれも好評を得ている。