月刊極北 執筆陣
たけもとのぶひろ
(有)メディアコム代表。1940年、京都府出身。1967年、京都大学大学院博士過程中退、同大助手。ドイツ社会思想史の若手研究者として将来を嘱望される一方、おりからの学園闘争にも滝田修のペンネームで教官の立場から積極的に発言し、全国の全共闘系学生に大きな心情的影響を与えた。
1972年、自衛隊員が殺害された、いわゆる「朝霞事件」が起きると、その関係者にデッチ上げられ、全国に指名手配される。以後、約17年に及ぶ潜行・獄中生活を強いられることになった。裁判では一貫して無実を主張し闘うも懲役5年の有罪が確定している(詳しくは『滝田修解体』を参照)。1989年、出所後はテレビ番組の制作会社などを経て1996年、映像制作会社(有)メディアコムを設立し、現在に至る。
著書に『ローザ・ルクセンブルグ論集』(共著:情況出版)『ならず者暴力宣言』(芳賀書店)『只今潜行中・中間報告』(序章社)『わが潜行四〇〇〇日』(三一書房)『昔の名前で出ています』(新泉社)『滝田修解体』(世界文化社)『泪の旅人 ならず者出獄後記』(青林工藝舎)など。
仲正昌樹(なかまさ・まさき)
金沢大学教授。1963年、広島県出身。東京大学大学院博士課程終了(学術博士)。専門は政治思想史、比較文学。
著書に『ラディカリズムの果てに』『金沢からの手紙 ウラ日本的社会事評』『前略仲正先生ご相談があります』『教養主義復権論』『〈リア充〉幻想』『2012年の正義・自由・日本』、翻訳にH・アーレント著『完訳カント政治哲学講義録』(以上弊社刊)『貨幣空間』(情況出版)『モデルネの葛藤』(御茶の水書房)『ポスト・モダンの左旋回』(情況出版)『「不自由」論 「何でも自己決定」の限界』(ちくま新書)『日常・共同体・アイロニー 自己決定の本質と限界』(宮台真司と共著、双風社)『デリダの遺言 「生き生き」とした思想を語る死者へ』(同)『集中講義!日本の現代思想』(NHKブックス)『集中講義!アメリカ現代思想』(同)『今こそルソーを読み直す』(同)『いまこそハイエクに学べ 〈戦略〉としての思想史』(春秋社)『〈学問〉の取扱説明書』(作品社)『現代ドイツ思想講義』(同)『《日本の思想》講義 ネット時代に丸山真男を熟読する』(同)『危機の詩学——ヘルダリン、存在と言語』(同)など多数。
竹村洋介(たけむら・ようすけ)
社会学者、ROCK Writer、医療系ジャーナリスト、サブカルチャー&カウンターカルチャー・クリティーク。ラジオ体操評論家。1958年、大阪市出身。東京大学社会学科卒業。中高校生時代より、ジャックス、村八分と裸のラリーズをこよなく愛する。N.Y.Punkの熱烈な支持者。1990年、不登校を精神病として”治療”することが誤りであると、本邦初(おそらく世界で初)めて、社会統計学的に実証する。その後、Neet、引きこもり等々の(社会)「病理」化の誤りを指摘する著書等を発表。フリースクールの理事長などをつとめる。単著 『近代化のねじれと日本社会』(批評社)。共著『福祉と人間の考え方』(ナカニシヤ出版)、『引きこもり』(批評社)、『学校の崩壊』 (批評社)、『発達障害という記号』(批評社)、『水俣50年』(作品社)など。
いしうらまさゆき
1979年東京生まれ。シンガー・ソングライター、音楽雑文家。学習院大学を経て立教大学大学院修了(比較文明学)。1999年にソニー・ミュージックエンタテインメントのコミックソング・オーディションに合格。2011年に『蒼い蜜柑』(KAZEレーベル)でデビュー。2015年には4枚目のアルバム『作りかけのうた』(MASH RECORDS[ウルトラ・ヴァイヴ])をリリースした。レコード・コレクターとしても知られ、芽瑠璃堂マガジン「愛すべき音楽よ」も好評連載中!
東陽片岡(とうよう・かたおか)
漫画家。1958年、東京都出身。多摩美術大学デザイン科卒業。1994年月刊ガロで漫画業デビュー。風俗、飲み屋、オートバイ、および貧乏ネタを得意とする。身長163センチ、体重68キロ、血液型O型。
著書に『やらかい漫画』(青林堂)『されどワタシの人生』青林工藝舎)『東陽片岡 哀愁劇場』(青林工藝舎)『うすバカ二輪伝』(青林工藝舎)『うすバカ風俗伝』(青林工藝舎)『うすバカ昭和ブル-ス』(青林工藝舎)『ステテコ行進曲』(青林工藝舎)『ほどよい男たちのバラ-ド』(秋田書店)『レッツゴー!! おスナック』(青林工藝舎)『熟女ホテトルしびれ旅』(青林工藝舎)『コモエスタうすらバカ』(青林工藝舎)など多数。
居島一平(おりしま・いっぺい)
オフィス北野所属。1974年、東京都出身。早稲田大学社会科学部中退。在学中落語研究会の後輩サンキュータツオを誘い、漫才コンビ「米粒写経」を結成し1998年デビュー。個人としては「大本営八俵」の名で軍国漫談、特殊物真似など、舞台を中心にテレビ、ラジオ等で深く静かに潜行中。その愛国的芸風は一水会顧問・鈴木邦男をして〝右翼よりも右〟と言わしめたが本人にその自覚はない。
現在毎週土曜20時よりSHIBUYA―FMにて「居島一平のバイオレント・サタデー~歯軋り番外地」をDJとして担当のほか、プチ鹿島とのトークライブを書籍化した「思わず聞いてしまいました!!活字版」(スコラマガジン)が発売中。オフィス北野所属。
吉岡達也(よしおか・たつや)
評論家、ジャーナリスト。1964年、宮城県出身。筑波大学大学院修了(専攻・民事訴訟法、紛争処理法)。毎日新聞記者、NHK記者、住宅新報編集長を歴任。バブル経済崩壊後の都市問題などを主なテーマとして取材。現在は労働関係、とりわけ非正規労働問題に関心を持ち、取材活動を続けている。趣味のカメラに関する著作も多く、「野田康司のカメラ四谷怪談」(東京キララ社)、「銀座・三共カメラの歩み」(同)などがある。
七司野寝子(ななしの・ねこ)
1987年生まれ。社会哲学専攻。大学卒業後、中高生に小論文の指導を行いつつ、無所属で勉強中。興味の対象は拡散中。
留学生アラレ姫
1988年生まれ。日本近現代思想史、近代日本知識人の国際関係論に興味をもち、中国からきた留学生。東京大学博士課程在学中。