仲正昌樹『哲学は何のために』+『ラディカリズムの果てに[新装版]』2冊同時発売中!!


新刊情報/2016年11月1日(更新)

哲学は何のために

哲学は何のために

本書は、著者がここ九年くらいの間に、明月堂書店の関係で行ってきたインタビューや講演の記録をまとめて一冊の本にしたものである。それぞれ独立の論考であり、テーマも多岐にわたっているが、いずれも、これまで私が拘ってきた、一見トリビアルなようでなかなか正解が見つからない、一つの問題に関わっている——。「哲学・思想書」は誰に向かって、どのように語りかけるべきかという問題だ。(本著「序に代えて」より)

学問にとりくむ著者の真摯な姿勢が全編に漲る面目躍如の一冊!

【本書の収録内容】
● 現代思想に於ける若者的主体像の変容
● ルソー『孤独な散歩者の夢想』を読む
●『《日本の思想》講義―ネット時代に丸山眞男を熟読する』(作品社)刊行によせて
● 哲学よもやま話〈三話〉

四六判/並製/定価(本体1600円+税)

ラディカリズムの果てに[新装版]

ラディカリズムの果てに[新装版]

〝理論的衰退〟から〝人格的頽廃〟へ
〝退潮への道〟はラディカリズムによって敷き詰められていた。左翼的ラディカリズムとその限界を衝いて十年、左翼が左翼を嫌いになる納得の一冊、更に輝きをまして幻の名著が今甦る!!

四六判/並製/定価(本体1800円+税)

【著者プロフィール】

仲正昌樹(なかまさ・まさき)

1963年、広島県市呉市出身。
1996年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程終了(学術博士)。
1995〜1996年、ドイツ学術交流会、給費留学生としてマンハイム大学に留学。帰国後、駒澤大学文学部非常勤講師(哲学・論理学)などを経て、2004年、金沢大学法学部(現法学類)教授。以来現在にいたる。
[著書]
『ラディカリズムの果てに』、『金沢からの手紙』、『前略仲正先生ご相談があります』、『教養主義復権論』、『〈リア充〉幻想』、『2012 年の正義・自由・日本』、『〈ネ申〉の民主主義』、翻訳にハンナ・アーレント著『完訳カント政治哲学講義録』(以上弊社刊)。
『貨幣空間』(情況出版)、『モデルネの葛藤』(御茶の水書房)、『ポスト・モダンの左旋回』(情況出版)、『日常・共同体・アイロニー─自己決定の本質と限界』(宮台真司と共著、双風舎、2004 年)、『集中講義! 日本の現代思想』、『集中講義! アメリカ現代思想』(ともにNHKブックス)、『今こそアーレントを読み直す』、『マックス・ウェーバーを読む』、『ハイデガー哲学入門 『存在と時間』を読む 』(ともに講談社現代新書)など多数。他に、作品社による「仲正昌樹講義シリーズ」は『〈学問〉の取扱説明書』以来、最新刊『〈ジャック・デリダ〉入門講義』まで、いずれも好評を得ている。