東陽片岡の女人追憶【第6回】
テレクラの巻2

東陽片岡[第6回]
2013年3月29日

9ad4ca1c-43fb-426c-b30e-6ca48bfb868b

 つー按配で、テレクラで知り合ったA美嬢に会う為、ナナハンで青森へ出発したのでしたが、その道のりのなんと遠い事。
 オドメーター読みで850キロもございました。
 ですのでA美嬢が住む大湊の長屋に着いた頃には、バタンキューのへろへろ状態でした。
 つっても、あくまでも東北ツーリングのついでに寄ったつー事にしたので、しばしのご歓談後、すぐに山へ登り、キャンプ場でA美嬢とのおセックスを想像して、オナニーしながら夜を明かしたのでした。
 ワタヒは、よほどヒマだったのでしょうか。その二週間後、また青森へ出かけたのであります。
 今度はバッチヒ、A美嬢の長屋に泊まらせてもらいました。
 ご当地のお酒、陸奥男山を熱燗ですすりつつ、特大ホタテの醤油焼きを食わせてもらいます。テレビでは「演歌の花道」が流れており、吉幾三が「海峡」を歌っております。そして横にはA美嬢が。
 今しみじみ考えても、これ程のシアワセなひと時なんて、滅多に無いと思います。
 んで気が付くと、朝になってました。なんと、不覚にも昨晩は飲み過ぎてしまい、おセックスする前に寝てしまったのであります。北国の魔力だと思います。
 つー訳で、ひつこいワタヒは、二週間後、またまた会いに出かけました。今度は無事本懐を遂げる事が出来ました。
 それ以降、東北道のネズミ捕りにつかまりながら、隔週で青森へ通う生活が始まります。
 長屋の近所に変態が住んでおりまして、我々の夜の作業を窓から覗かれ、オナニーをされるなんて事もありました。それでも北を向いたチンポを収める事は出来ません。
 A美嬢の父親は、イカ釣り漁の漁師さんであります。いつしか北島三郎の演歌を歌いながら漁に励む、己の姿をリアルに想像するよーになっていきました。
 しかし、練馬ナンバーを付けたバカな奴が、一週間おきに来ているらしいと、現地で噂になったよーです。そのうち徐々に行きづらくなってきました。
 結局、最後は大湊線に乗って通う事になりましたが、もはや雪の季節でございます。
 そして交通費&交際費も底を尽き、とうとうギブアップする時がやって来たのであります。
 あれから24年が経ちました。A美嬢は、イカ釣り漁船の跡継ぎを迎え、下北半島で元気に暮らしているのだろうかと、フト思いを馳せる訳であり ます。
 たみゃらん。 おひまい