東陽片岡の女人追憶【第2回】

東陽片岡[第2回]
2012年11月28日

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 なにやらソープランドの景気がすさまじく悪いと聞きます。「エステde片岡」つー当デリヘル店でも、閑古鳥が来襲してツブレそーなくらいですから、諸経費がケタ違いのソープは大変だと思います。
 ソープでもってキチンと毒を抜いてもらい、んで帰りはそのまま居酒屋に寄り、想い出酒に酔いしれておウチへ帰る。なんつー当たり前のシアワセさえ、享受出来にくい世の中になってしまったのでしょうか。
 ソープと言えバ、都内の某駅前ソープで、アルバイトで働いてたHさんつーおネエさんを思い出します。
 26年前に初めてお相手させてもらった時、ワタヒは28歳で彼女は30歳でした。ちょいと日焼けしてプリプリした肌の、南国風美人のHさんに夢中になってしまい、一年ちょい通わせていただいたのでした。
 それ以降、お風俗魂に火が付いたワタヒは、アチコチの熟女ホテトルで遊びまくり12年が経ちまして、ある日、ふとHさんを思い出したのでございます。
 無性に会いたくなりました。もしかしたらと、試しにお店へ電話してみたのであります。そしたらナント、Hさんはまだ在籍しているとの事。慌てて飛んで行き、再会を祝ったのでした。
 それからさらに5年が経ちました。またまたなんとなくHさんを思い出しまして、お店に電話してみました。驚いた事に、まだいらっしゃるつーではありませんか。今度はすこし照れながらも、やっぱひ逢いに行かずにはいられませんでした。
 そして、時代は21世紀に突入して数年。まさかそんな事はあるまいと思いつつ、問い合わせてみます。そしたら、まだひつこくいたのでございます。もはやお互い50を過ぎております。初回の指名から22年。相変わらずHさんは、アルバイトで働いてると言います。頭の毛も、だいぶ薄くなっておりました。 
22年もの長きにわたり、おセックスさせていただいた女性は、Hさん以外にはこの世におりません。つー事からも、ワタヒにとって彼女は、すさまじく特別な存在となってしまった訳でございます。
 実を言うと、世の中には4度目の「まさか」があるのかもしれないと、26年目の今年、年末ジャンボ宝くじを買いに行きがてら、お店に電話してみようかと、密かに思っているのであります。たみゃらん。   おひまい