仲正昌樹氏出張講義
ハンナ・アーレント『革命について』講義のお知らせ
【講義内容】
アーレントの思考が冴える絶品のもう一つの主著、政治思想の最重要古典のポイントを押さえて紹介する。
「自由」-「権力」―「幸福」の三者関係をめぐる現代的な問題に関するハンナ・アーレントの考察が最もはっきりと表れている、主要著作『革命について』を読むことを通して、彼女の政治哲学が何を目指していたのか明らかにしていく。
フランス革命を主導したとされるルソー的な「人間」観と、「人格=仮面性」を重視するアーレントのそれとの差異、シェイエスに由来し、シュミットやネグリに まで継承されていく「構成的権力」論の系譜の中でのアーレントの位置、コンスタンの二つの自由概念とアーレントのそれとの関係などに焦点を当てる。アーレ ントの政治哲学の基礎付け的な性格を持っている『カント政治哲学講義』や『精神の生活』の内容も適宜参照する。
【日時】
第一回講義:序章 戦争と革命 + 第1章 革命の意味
6月13日
第二回講義:第2章 社会問題
7月11日
(8月休み)
第三回講義:第3章 幸福の追求
9月12日
第四回講義:第4章 創設(1)―自由の構成
10月10日
第五回講義:第5章 創設(2)―時代の新秩序
11月7日
第六回講義:第6章 革命的伝統とその失われた宝
12月12日
※各月第二土曜日:18時開始~20時終了予定(二時間想定)。
■テキスト:ハンナ・アーレント『革命について』(ちくま学芸文庫)
■注意事項
※、大学院生で、政治学、並びに政治思想に興味があるかたを中心に募集しています。
下記のアドレスまで、ご連絡ください。
仲正 講義 nakamasakougi@outlook.jp
※各講座名に該当する書籍を指定テキストとします。必ずご持参ください。
※指定テキストをお持ちでない場合、原則質問等はお受けできません。
※指定テ キストを講読せずに、関係の無い質問等をなさるのはご遠慮ください。
※本講義(その後の質疑応答などを含め)は、後日、書籍として刊行される予定です。 あらかじめご了承ください。